自信の無い日常blog

自信が持てない人生ですが、勝つ人生を願います。

介護ブログ【塗り絵レク 工夫して高齢者の価値観を探る】

皆様こんばんは!!

millionchallengerです(#^.^#)

コロナ禍による高齢者施設の行事自粛ムードから、このままではいけないと

本日は塗り絵レクを行いました。

価値観

高齢者施設で行う塗り絵はどういう物でしょう!?

一般的に塗り絵とは、アニメキャラやイラストが白抜きで書かれていて、

その絵の中を色鉛筆やクレヨンで塗っていくというシンプルなものです。

私の施設でも、もちろん同じような塗り絵の題材でやる場合がほとんどなのですが、

時折、その塗り絵に条件を付けたりして実施したりするんです。

その条件をクリアして、完成する塗り絵は、時に感動を生んだり時に笑いを引き起こす

おもしろい時間となります。

塗り絵につける条件とは!?

今日やった塗り絵では、題材をお花のバラ、チューリップ、桜を使用しました。

そのテーマの中で、【赤、ピンク、黄色、白を使用してはいけない】という条件をつけました。

え?なんで?と思う方もいると思いますが、実は、常識に捉われずに新しい物を生み出すレクが

最近私の施設では流行っているのです。

当然文句を言いたい利用者様もいます。ですが、これはゲームの一環です。としっかり説明し、

まずはレクの担当職員が実施して見せます。

その完成品を見て、「なるほど!そういうことね!」と色鉛筆を持ち始める人が6割程度。

その後動いた利用者様を見て、アイデアを考える利用者様が残りの4割となりました。

王道のカラーを使えない塗り絵はどうなるのか?

まず、大注目は一切余所見をせず、一心不乱に書き始める利用者様です。

この利用者様達は本当に才能があるというぐらい、奇抜でも綺麗に仕上げてきました。

一番驚いたのは、黒でバラを塗った利用者様です。黒でベタ塗りではなく、所々を薄くして

光沢を演出していました。

さらには、ほかの利用者様で青と緑を一緒に使って塗り始める方や、半分ずつ綺麗に二色で

分ける方などもいらっしゃいました。

奇抜な完成品から見るその利用者様の性格と性質

私が見た中で一番驚いた黒一色のバラの利用者様を例に挙げてみます。

その方は、幻視・幻聴がある方で、普段独語といって一人でしゃべっている事が多い方です。

その方に、「なぜ黒を選んだのですか?」と伺ったところ、【黒が一番綺麗だから】とお答えいただきました。

常識何か無く、生物の根源は自由な物であるというメッセージにも聞こえ、やはりこういう

独自路線を行く人は他者を寄せ付けないセンスを持っているのだなと感じました。

出勤している職員全員に見てもらったところ、ダントツで人気なのがこの黒いバラでした。

また、「なぜバラを選んだのですか?」と伺ったところ、【一番可哀そうな花だったから】と答えました。

利用者様一人ひとりに、特有の価値観があると思うのですが、介助に入る際にいつも思うのは、

介助者側の価値観を押し付けてしまっている事が多いということ。

トイレに行く時も、利用者様が拒否をする場合があるのですが、そういう時に何とか違う声かけで

トイレに行けるように仕向けてしまったりしてしまうのです。

でも、その人は今はお手伝いが必要ないという状態なので、尊重したいなと感じるのですが、

次の業務に入ればトイレ誘導が難しくなるため、どうにかこうにか連れて行ってしまうんですよね。

こうした、相手が価値観を合わせなくてはいけない状態はあまり良くないんじゃないかな?と思う今日この頃でした。

介護職員も人間ですし、介護される側も人間ですからね。必要な時、必要なだけお手伝いが出来れば双方にとっても

良いことと思います。

施設として、リスクばかりを考えて、介護を押し付けているのではないかと考えてしまいます。

どなたか同じように悩む方がいらっしゃいましたら、交流しましょう!!

ありがとうございました。

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